地学実験196「石はなにからできているの」
授業について
「石」は河原や道ばたなど様々な場所で見られます。しかしながら,色や形・粒の様子など,どれ一つとっても同じものはありません。「石」の多くは,元々は地球の大地をつくっていた火成岩です。授業では,この火成岩に注目し,岩石の中の鉱物を取り出して観察し,火成岩は鉱物の集まりでできていること,鉱物は結晶であることを確かめます。また,鉱物の密度の違いや岩石の密度の違いを確かめる実験を通して,「石」の成り立ちや地球の営みについて学びます。
実験の内容
実験1:花こう岩とはんれい岩を壊してそれらをつくる鉱物を調べよう
- 花こう岩とはんれい岩を繰り返し加熱・冷却した後,岩石を破砕します。破砕したものをルーペ等で観察し,比較します。
- 磁石を近づけ,鉱物の性質に違いがあることを確かめます。


実験2:火山灰を含んだ黒土から鉱物を探そう
- 火山灰を含んだ黒土に含まれる鉱物を調べます。鉱物が結晶であることを理解し,鉱物にはいろいろな種類があり,形や色などの特徴があることを学習します。

実験3:白い鉱物と黒い鉱物の沈み方に違いがあるのだろうか
- 有色鉱物と無色鉱物を液中で落下させ,落下する速さの違いを確かめます。

実験4:花こう岩とはんれい岩の密度を測定しよう
それぞれの岩石の質量と体積を測定し,密度を求めて比較します。
4つの実験を通して,含まれる鉱物の違いや,もとになるマグマの密度の違いなどから,様々な火成岩があることを学びます。